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出汁と野菜の繊細な味わいをフリーズドライで実現 長野発「人気スープ8種ギフト」

2025/01/17

今回、編集長アッキーが気になったのは、自然の素材で味わうフリーズドライのスープです。商品を開発・販売しているアスザックフーズ株式会社 代表取締役社長の久保正直氏、企画開発チームの新津和貴子氏に商品の人気の秘密を取材陣が伺いました。

アスザックフーズ株式会社 代表取締役社長の久保正直氏

アスザックフーズ株式会社 代表取締役社長の久保正直氏

会社の沿革をお聞かせください

久保 アスザックグループは父親が創業し、私が2代目です。1949年に旭高圧スレート株式会社 須坂工場として長野県須坂市で厚型スレートの製造から始まりました。現在はコンクリート・アルミ鋳造・セラミックス・センサー・食品の5つの分野が集結した多角化企業となっています。

アスザックフーズに関しては、1963年に近隣の各農協が出資して、信州総合食品という農産物の加工会社を作ったことから始まります。昔は農産物のほとんどが市場取引でしたが、需要が増えると農産物の価格が高くなり、供給が増えると暴落します。バランスが難しく、余った農作物を畑で大量に廃棄することもあったので、使い道を考えたとき、乾燥して保存するのが一番いいということになったのです。その後、旭高圧スレートが信州総合食品を合併しました。

従来の乾燥野菜は天日乾燥でおいしくないので、研究開発をして、浸透圧製法を開発しました。乾燥キャベツの場合、緑の色をきれいに保てるようになり、シャキシャキした食感がそのまま残るようになって、特許も取りました。

それからたくさん注文をいただけるようになったのですが、カップラーメンがちょうど発明されたタイミングでもあり、大手のメーカーさんに卸すようになったのです。工場の前にトラックがいっぱい並んで待っていて、できたところから出荷していくという時代もありました。

1986年にはカード型の乾燥食品を作りました。胸のポケットに入れて、お腹が空いたらそこからさっと出して食べられるもので、話題になり、テレビ局からの取材もありました。一時的にすごく伸びたのですが、あっという間に売れなくなりました。話題性はありましたが味がいまひとつおいしくなかったのです。これが我々の教訓になり、とにかくおいしいものを作らないといけないと学びました。

その後、フリーズドライのスープを出しましたが、当時は化学調味料を入れておいしくするのが当たり前でした。ただ化学調味料を使うとグルタミン酸の旨みだけになり、どれも同じような味になります。我々は化学調味料を使わずに、本物のおいしさを出していこうと自社ブランドのスープを開発しました。

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和洋のスープが楽しめる。フリーズドライ製法で、
お湯を注ぐだけで一人分のスープがさっとできあがる。

会社として大事にされていることを教えてください。

久保 野菜が育つ畑から、お客様にお召し上がりいただく食卓まで、安全でおいしい商品をお届けすることです。農産物はいろんなトラブルがあります。気候の変動があって予定していたものが使えなくなる、虫が大量発生して歩留まりが悪くなる、大雨で作れなくなる、暑さや寒さのために収穫時期がずれるなど、しょっちゅうそういうことがあるのです。そのため、自分たちで実際に栽培して、それぞれの農産物についてよく理解し、使えるようにする必要があると考え、「Farm to Fork」という取り組みを始めました。現在は長野県とベトナムに自社農場を構え、原料となる野菜の栽培を行っています。

使用する農産物は膨大なので、自社のものだけではまだやりきれませんが、ベトナムの農場はどんどん広がっており、水耕栽培もやっていて、より自分たちの手で着実に、おいしくていいもの、安全なものになるよう少しずつ進めています。

―オンラインショップはいつごろから始められましたか。

久保 26年ほど前からやっております。最初の頃はお客様のお声をお聞きしながら、商品を出していました。最近は数量を増やし、リピートで定期的に作っていく商品も多くなりました。お客様と一緒に育っていくようなオンラインショップになっているのが特徴です。

また、ギフトラッピングにも対応しており、のしとメッセージをおつけすることもできます。お歳暮やお中元、贈答品にも最適です。

―今回ご紹介する「スープ生活」というブランドについて教えてください。

新津 スープ生活というブランドは2000年に誕生し、2023年にリブランディングしました。「本格的な嗜好」と「さらなる具材感」を求めるお客様のニーズに合わせ、「スープ生活」は家庭では作れないプロの味わいを目指したブランドへ生まれ変わりました。

これまで野菜の味わいにこだわった高品質なスープを提供してきましたが、さらに野菜に合った出汁というところを追求して、本格的な味わいのスープを完成させました。当社は乾燥野菜の会社の中でも取り扱っている野菜数がトップクラスです。そのため野菜に最適な製造方法、切り方、茹で方を熟知していますが、さらにそこに最適な出汁を試行錯誤しながら組み合わせました。野菜の旬の時期に製造加工してフリーズドライすることで、味がよりおいしくなり、保存性も良くなります。手間をかけながら素材の味を生かした一つ一つスープを丹念に作っていくというところを大切にして製造しております。

今回ご紹介する8種類のセットは、自然の野菜で味わうやさしさに非常にこだわった商品になっています。8種類それぞれ全然違う味わいが楽しめるので、毎日飲んでいただいても飽きが来ずに楽しんでいただけます。

スープはもともと病人が体力をつけたり、いろんな栄養を取るために開発されたと聞いています。体に優しいものを私たちが提供できればと思っており、スープの優しい味にほっとしていただけるのではないかと思います。

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プロの料理人から指導を受け、出汁や野菜の下ごしらえを丁寧に行っている。

開発にあたって難しかった点を教えてください。

新津 国産野菜とたまごのスープはとくに苦労しました。どの野菜とどの野菜が合うのか野菜の組み合わせの選定、野菜から出る味わいも生かしつつどの出汁と合うのか、試行錯誤しました。その結果、野菜のシャキシャキ感も味わえ、お湯を注いだ瞬間にふわっと香り、最後まで満足感を持ってお飲みいただける商品が完成しました。また、塩麹をいれることで、具材の一体感も出しています。

卵は特許を持っている「ふわふわ卵製法」で作っています。溶き卵を作ってその後お野菜を入れると卵がちぎれてしまうのは、ご家庭でも経験がある方が多いかと思います。卵と野菜と出汁の製造を分けて行いながらも一体化するというところが我々の特許の製法です。卵のふわふわ感を維持しつつ野菜と出汁はきちんと味わうことができます。ご家庭ではなかなか作れない味わいかと思いますのでぜひご賞味ください。

スープづくりはシェフにご指導いただいています。シェフにも製造ラインに入ってもらいながらシェフの作り方を学び、量産するときも実際にシェフに立ち会っていただきながら、どうしたら再現できるのか苦労しながら開発してきました。

一番時間をかけて作っているのはあめ色玉ねぎのスープです。具材はシンプルですが、野菜と鶏ガラをぐつぐつ煮込んで5時間以上かけて作っています。人の手でアクを適時に取ることも行っています。

おかげさまでリピーターの方も多く、「いつも飲んでいます」という声をよくいただきます。

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国産野菜とたまごのスープ。

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あめ色玉ねぎのスープ。

今後の展望をお聞かせください。

久保 当社の年間の新商品開発件数は200件以上です。幅広い技術力、野菜の下ごしらえなどのノウハウを持っており、お客様から多くのご支持をいただいてきました。

環境への取り組みにも力を入れていて、規格外品はフードバンクへ寄贈、不可食部分は飼料・堆肥化を行っています。安全やサステナブル(持続可能性)を確保し、もっとおいしく、もっと使い易く、もっと手軽にと進化を続けたいと思います。

―貴重なお話をありがとうございました。

人気スープ8種ギフト

「人気スープ8種ギフト」
価格:¥4,700(税込)
店名:Chef’sTable
電話:0120-817-014(9:00~17:00 土日祝除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://asuzacfoods.shop/view/item/008001000001
スープ生活:
https://asuzacfoods.shop/view/category/soupseikatsu
オンラインショップ:https://asuzacfoods.shop/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>

久保正直(アスザックフーズ株式会社 代表取締役社長)
1977年学習院大学経済学部卒業。1978年入社。

<文/垣内栄 MC/田中香花 画像協力/アスザックフーズ>

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