今回編集長アッキーが注目したのは、もちもち食感がやみつきになる「teNoriベーグル」と、美濃白川茶を贅沢に使用した濃厚な煎茶プリン。これらを手がける株式会社CROCE＆Co.代表取締役社長の長﨑義徳氏に、商品づくりへのこだわりや込めた想いを取材陣が伺いました。

株式会社CROCE＆Co. 代表取締役社長の長﨑義徳氏

ーCROCE＆Co.について教えてください

長﨑　直営カフェやオンラインショップ、催事などで、手づくりのベーグルやサイコロ食パン、プリンなどを販売しています。カフェは愛知県一宮市にある「CROCE（クローチェ）」をはじめ、東海エリアに4店舗を展開。グランピングを中心としたアウトドアリゾートの運営も手がけています。

モーニング発祥の地・一宮にある第1号店「CROCE」。ベーグルのほか、
小さめの食パンを一斤丸ごと食べられる「サイコロ食パン」のモーニングセットも大人気！

ー2022年に社長に就任されるまでのご経歴は？

長﨑　株式会社CROCE＆Co.はエネテクホールディングス株式会社のグループ会社なのですが、以前はグループ内の別の会社、株式会社エネテクに勤めておりました。エネルギー事業を行う会社で入社は2016年11月。その翌年にエネテクを母体としたエネテクホールディングス株式会社が設立されました。現在はグループ全体で再生可能エネルギー事業、O＆M事業、建築設備事業などを展開しています。

CROCE＆Co.は2020年にエネテクホールディングスグループに入りました。その時からCROCE＆Co.の専務を兼務し、1年後の2022年5月に社長に就任いたしました。

ーベーグルや生サイコロ食パンは、グループ入りする前からあった商品なのですか？

長﨑　ありましたが、今のようにベーグルやサイコロ食パンの種類を増やしたり、プリンをつくったりするようになったのはエネテクホールディングスグループに入ってからです。

手のひらに収まるサイズが可愛らしい「teNoriベーグル」。手に取るとズッシリ重量感があり、食べごたえも十分！

ー「teNori（てのり）ベーグル」は全部で何種類あるのでしょうか？

長﨑　愛知県一宮市の「CROCE」や岐阜県東白川村にある「CROCE season2」、セントレア空港内にある「CROCE+」で販売しているものを含めると15種類くらいです。季節の素材を使うなど、色々とアレンジしながら展開しています。催事限定のベーグルを販売することもあって、2月11日から出店する沖縄の「デパートリウボウ」では沖縄限定のフレーバーをご用意する予定です。

ー製法や味わいの特徴を教えてください。

長﨑　厳選された素材を使って、自社工場でひとつひとつ丁寧に手づくりしています。独自製法で仕上げる生地は、弾力のあるもっちりとした食感。ほんのり甘く、ベーグル本来の味わいが楽しめる「プレーン」や、ハムとチーズがゴロゴロ入った生地にチーズをかけて焼き上げ、香ばしさをプラスした「ハムチーズ」、甘酸っぱいブルーベリーとクリームチーズを組み合わせ、飽きのこない味わいに仕上げた「ブルーベリークリームチーズ」など、それぞれに異なるおいしさをご提供しています。

「人気のteNoriベーグル5個セット」をはじめ商品はいずれも冷凍配送。
約1ヵ月、焼きたてのおいしさをいつでも手軽に味わえるのがうれしい！

ー「人気のteNoriベーグル5個セット」の内容をお聞かせください。

長﨑　とくに人気のあるプレーン、ハムチーズ、ブルーベリークリームチーズ、和紅茶オレンジクリームチーズ、フォンダンショコラの5種類を集めた商品です。なかでも女性人気が高いのが、高級和紅茶・べにふうきを練り込んだ「和紅茶オレンジクリームチーズ」。紅茶の香りと、生地に入ったオレンジピューレの爽やかさ、クリームチーズの豊かな風味が絶妙にマッチします。「フォンダンショコラ」はチョコレートとチョコクッキーを練り込んだ生地のなかに、チョコクリームが入ったベーグルです。20秒ほど温めてお召し上がりいただくと、チョコレートがトロッと溶けてより濃厚な味わいをお楽しみいただけますよ。

常温で解凍し、レンジなどで温めてから食べるのがおすすめ！
チョコレートやクリームチーズなど、生地のなかに練り込んだ素材が溶け合ってより一層おいしく味わえる。

ー「東白茶寮」というブランドで、プリンも製造・販売されているのですね。

長﨑　現在はスタンダートなカスタードプリンもつくっていますが、はじめた当初は煎茶やほうじ茶、和紅茶など、お茶を使ったプリンに特化していました。というのも「CROCE season2」のある岐阜県東白川村は、480年の歴史を持つお茶の産地なんですよ。でもペットボトルのお茶を飲む人が増えて、以前は200世帯あったお茶農家さんも、今では26世帯まで減少しています。この伝統ある美濃白川茶を未来につなげていきたい、そんな想いから生まれたのが「東白茶寮（ https://tohakusaryo.shop/ ）」のプリンです。

昼夜の温度差が大きい山間部特有の気候風土が、香り豊かなお茶を育む東白川村。
プリンのほか、カフェで提供するドリンクやベーグルにも美濃白川茶を使用している。

ー「皇（すめらぎ）」は岐阜県の「飛騨・美濃すぐれもの」に認定されたのだとか。

長﨑　そうなんです。これは美濃白川茶のなかでも最上ランクの「極み煎茶」を使用したプリンで、茶葉の使用量はひとつあたり4.3g。急須でお茶を淹れるときの、湯飲み茶碗8杯分にあたる分量です。それだけ贅沢に使っているので、ひとくち食べるだけで口のなかいっぱいに煎茶の重厚な香りと旨みが広がりますよ。おそらく、これだけの茶葉を使用したプリンはほかにないと思います。

どのフレーバーも、なめらかなクリームをプリンの上にたっぷりのせたリッチな味わい。底に潜ませたカラメルのアクセントも絶妙！

ー今後の展望をお聞かせください。

長﨑　カフェも運営していることをいかして、老若男女問わず、多くの方々に商品を手に取っていただき、おいしさを知ってもらうことが第一の目標です。また、新たな店舗展開も視野に入れながら、新商品の開発に力を入れ、これからもお客様に喜んでいただける商品を提供し続けたいと考えています。

ー貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました！

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

＜Guest’s profile＞

長﨑義徳（株式会社CROCE＆Co. 代表取締役社長）
1971年愛知県生まれ。2016年エネテクホールディングスグループに入社。
2020年に株式会社CROCE＆Co.の専務取締役、2022年に同社代表取締役社長に就任。

＜文・撮影／野村枝里奈　MC／田中香花　画像協力／CROCE＆Co.＞