大ぶりの天然海老の味と香りがたまらない!職人の丁寧な仕事がおいしさを生む「ごほうび えびフライ」

2025/03/12

老若男女問わず、多くの日本人に人気の食材・海老。その代表的な料理の一つと言えば、海老フライですね。今回、編集長アッキーが気になったのは、家庭で手軽に贅沢な味が楽しめる「えび舎」の「ごほうび えびフライ」。SNSを中心にじわじわとファンを増やしています。こちらを自社ブランド商品として手掛ける株式会社浜繁水産は、明治時代からの海老の名産地・大分県宇佐市長洲において、50年以上高品質の海老の冷凍食品を製造してきた会社。3代目で代表取締役の濱永繁明氏に、商品の特徴やこだわり、今後の展望などを取材陣が伺いました。

-会社の沿革についてお伺いします。社長が創業されたのですか。

濱永 立ち上げたのは私の祖父で、私は3代目になります。ここ宇佐市長洲地区では、昔から海老を主に使って商売をする人たちを「えび舎」と総称していました。当社もそのえび舎の一つとして、漁師さんたちに海老を獲りにいってもらい、その海老を加工して関西などの業者に送るという商売をしていたんです。それを父が引き継いだのですが、海老の輸入自由化が始まった1960年頃、冷凍の海老を送るから浜繁水産で加工してくれないかと、ある取引先から依頼されました。
これをきっかけに、地元の海老を使うことから海外の海老を使うことにシフトしていき、今に至っています。私の代になって、委託されて作る業務用のものとは別に、直接消費者の方に買ってもらうための商品を作ろうということで、「えび舎倶楽部」という自社ブランドを立ち上げました。これが現在のブランド「えび舎」の前身になります。

地元産海老の加工業からスタートした同社。大手食品会社を中心とした業務用冷凍食品を長年扱い、
えびフライ、えびのフリッター、えび天ぷらなど、海産物の冷凍食品を多数製造しており、
「えび舎」ブランドとして一般消費者向けの商品も展開。

-では現在は輸入した海老を使われているのですか。

濱永 そうですね。海外産の海老を主に使って冷凍食品を作っています。

-今回ご紹介の「ごほうび えびフライ/職人の手仕込み」。職人が選び抜いた天然海老を使用とありますが、目利きのこだわりなどを教えてください。

濱永 サイズとしては、22グラムから28グラムぐらいの天然の無頭海老を使っています。目利きについては、私も子供の頃から父たちの仕事を見て育っていますし、地元産も含め海老を口にしてきた勘を生かしながら、どの海老がおいしいのかを見極めています。私は天然海老が本物の海老の味だと信じているので、海外産も天然にこだわり、その中でもより品質の良いブランドを選んでいます。まずサンプルを試食させてもらい、うちの商品として自信をもって使える原料なのか選定をして、そこから厳選しているという感じです。天然海老をなるべく適正な価格で提供して、たくさんの人にこれが本当の海老だということを知ってもらいたいのです。また、パン粉やつなぎの部分の副材なども商品に合うものを使っています。

「ごほうび えびフライ」には、最高品質の天然海老の船凍品
(捕獲してから除頭、サイズ選別、急速冷凍まで船上で行ったもの)が使用されている。

-手仕込みで仕上げていらっしゃるということですが、どの部分になりますか。

濱永 原料の皮をむく原料処理の部分から、パン粉付けの部分です。そのあたりを全部手作業で行っています。特にパン粉付けに関しては、当社に10~15人いるパン粉付けの職人の中でも、よりきれいにパン粉付けができる職人と私の家内が、一つずつ手作業で行っています。それ以外は機械化されているところもありますが、ここだけはこだわっています。

-パン粉付けも手作業なのは機械だと食感が変わったりするからですか。

濱永 そうですね。手作業のほうが、口当たりがソフトな仕上がりになっていると思っています。

-パン粉はどんなものを。

濱永 パン粉にはパンの耳の部分が入っている焙焼式と、耳の部分がない電極式の2種類がありまして、それらをブレンドしたパン粉で、食感が良くてこの海老のサイズに合う粒の大きさのものを使っています。そのあたりはちょっとこだわりながら、パン粉メーカーさんと相談しながら選んでいきました。

精鋭の職人たちによって一つ一つ丁寧にパン粉付けされ、尾の形まで真っ直ぐ美しく整えられた「ごほうび えびフライ/職人の手仕込み」。
サクッとした衣をまとった大ぶりのえびフライは、ぷりぷりとした肉質の海老の旨味、香りが、噛むほどに口の中に広がる。

-一尾一尾きれいに並んだ状態で梱包されていますよね。おすすめの食べ方は?

濱永 説明に書いてある油の温度で決められた分数揚げていただければ、レストランで出るようなえびフライが誰でも簡単に作れます。せっかく厳選した海老を原料にしているので、あえて何もつけずにそのまま食べていただくのがおすすめですね。海老の味が強いのです。

現在販売はオンラインショップのみで、同社インスタグラムの情報発信から商品を知った人たちの間で評判が広がり、
リピーターを増やしている。レストラン仕様のえびフライが手軽に食べられるとあって、家庭や仲間同士で楽しんだりするほか、
お中元やお歳暮などのお使い物として利用されることも多いそう。

-ありがとうございます。最後に新商品の開発予定や今後の構想などを教えてください。

濱永 私は広く浅くより狭く深くというタイプなので、現在の商品に力を注いでいきたいです。当社は取引先様の委託加工をしている工場でメインの製造はそちらになりますが、自社ブランドの「えび舎」としては、今後もこれまでと変わらず、原料の海老にこだわった、本当の海老の味のするえびフライを製造し、適正価格でお届けできるよう努力していければと思っています。

「えび舎」では「ごほうび えびフライ」のほか、お弁当にぴったりの小ぶりのえびフライやホタテフライ、
カキフライなど新鮮な原料を使った冷凍食品を販売。

-本日は貴重なお話をありがとうございました!

「ごほうび えびフライ/職人の手仕込み」(10尾入り/冷凍)
価格:¥1,700(税込)
店名:えび舎 オンラインショップ
電話:0978-38-0075(9:00~17:00)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://ebishaclub.theshop.jp/items/24990436
オンラインショップ:https://ebishaclub.theshop.jp/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>

濱永繁明(株式会社浜繁水産 代表取締役)
1957年に大分県宇佐市長洲地区で生まれ、高校生まで大分の地で過ごす。大学生時代の4年間を大阪で過ごし、その後株式会社浜繁水産の取引先に入社する。入社先で営業を学び、株式会社浜繁水産に入社する。代表取締役に就任後、今ある「えび舎」の前身となる「えび舎倶楽部」を立ち上げ、こだわったえびフライを工場から直接消費者の皆様へお届けするよう活動してきた。

<文/山本真由美  MC/田中香花  画像協力/浜繁水産>

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