とれたての米沢の茄子を夏限定で漬物に。パリッとおいしい「梵天丸浅漬」

2025/04/04

今回、編集長アッキーが気になったのは、山形・米沢の茄子のお漬物です。製造・販売元の内藤醸造株式会社 代表取締役の内藤徳和氏に商品の魅力を取材陣が伺いました。

内藤醸造株式会社 代表取締役の内藤徳和氏

―創業からの沿革を教えてください。

内藤 創業は1908年(明治41年)で法人としては1913年(大正2年)に設立となっています。今は漬物屋ですが、初代の内藤孫兵衛は基本農家ですが、地主でもあり一部土地を農家に貸していました。2代目から醤油業を始め、3代目の祖父までは主に醤油屋として営業していたのです。4代目である父が漬物製造を開始し、徐々に主力事業を醤油から漬物へとシフトさせていきました。マルマゴという屋号は、初代の内藤孫兵衛氏の名前に由来しています。

米沢のブランド野菜・梵天丸茄子。

―家業を継がれるまでの経歴を教えてください。

内藤 故郷の米沢から東京農業大学へと進学し、卒業後は大阪の大手漬物メーカーで2年間営業職を経験しました。その後、東京の飲食業を手掛けるベンチャー企業に転職し、飲食事業部の部長を務め、約10年働きました。家業に戻った理由は、内藤家の次の代で男性は自分しかいなかったからです。父の兄弟は3人いますが、子どもは女性ばかりで、うちも妹がいるだけです。自分がいずれは家業に戻らなければならないという思いがずっと頭の片隅にありました。2008年に内藤醸造に入社し、2015年に代表取締役に就任しました。

―漬物づくりでこだわっているのはどういったところでしょうか

内藤 米沢特有の寒暖の激しい気候や、その地区ならではの土壌だからこそ、おいしくできる作物があります。その特性を見極め、原料となる野菜は、できるだけ地元原料を使用しています。漬物は素材から漬け込みまで、当社の伝統の発酵技術にこだわりながら、昔ながらの味を守りつづけています。

また地元特産の「梵天丸茄子」を使った漬物が看板商品です。この茄子は、米沢市窪田町の伝統野菜「窪田茄子」と「仙台茄子」を掛け合わせて作られた品種で、約34年前に開発されました。皮が薄く歯ざわりのよい窪田茄子の風味と仙台茄子の色鮮やかさを受け継ぎ、収量も多く病気に強い茄子が出来上がりました。地元の農業と伝統野菜を守るため、農家が生産した梵天丸茄子を100%買い取る契約をして、漬物を作っています。

当社は食文化を通して社会に貢献することが「田舎の一流」だと考えています。大規模な生産設備はなく、ほぼ100%手作業で製品を製造していますが、丁寧に商品を作ることを大切にしています。

梵天丸の茄子もぎは農家の方が暑い夏の間に毎日行い、みずみずしいまま届けられる。

―梵天丸茄子の名前の由来を教えてください。

内藤 かつてこの地を治めていた伊達正宗公の幼名「梵天丸」にちなんでいます。米沢は元々伊達藩の領地で、伊達正宗は幼少期を米沢城で過ごしました。若いうちに収穫する丸茄子と、幼名の「梵天丸」が重なって、この名前が付けられました。

―今回ご紹介する「梵天丸浅漬」はどういった特徴がありますか。

内藤 梵天丸茄子の漬物は、「浅漬」と「古漬」の2種類があります。浅漬けは7月から9月の収穫時期のみ、生の梵天丸茄子から作られる季節限定商品です。みずみずしく、梵天丸茄子の色彩の美しさ、パリッとした歯ざわりの良さを楽しめます。醤油屋だった歴史から隠し味程度に醤油を入れて、風味豊かな漬物に仕上げています。一方、収穫したナスの約6〜7割は塩漬けにして保存し、通年提供する「古漬け」として加工しています。塩を抜いた後、からし漬け、粕漬けなどさまざまな味付けでお楽しみいただいています。

通年で購入できる「梵天丸からし漬」。

―今後の展望をお聞かせください。

内藤 人口が減り、漬物が食卓になくても困らない人が増える中、漬物業界は右肩下がりという現実があります。梵天丸茄子など特色のある商品を販売することでしか、生き残る道はないと考えています。一方、新たな挑戦もしており、4年前からお土産菓子の製造も始めました。じつは30年前から問屋業としてお土産菓子の販売を手掛けてきました。現在は自社製品として「さくらんぼパイ」など山形県ならではの食材を使ったお菓子を製造・販売しています。もともと農家から醤油屋、醤油屋から漬物屋とどんどん変化をしてきた会社なので、「漬物しか作らない」といったポリシーではありません。地元の味と伝統を守りながらも、新しい挑戦を続けていき、社会に貢献していきたいと思います。

―貴重なお話をありがとうございました。

「梵天丸浅漬」
価格:¥604(税込)
店名:マルマゴ
電話:0238-37-3020(9:00~17:00 土日祝除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://marumago.jp/?pid=130387844
オンラインショップ: https://marumago.jp/

「さくらんぼパイ」
価格:¥1,200(税込)
店名:内藤醸造株式会社
電話:0238-37-3020(9:00~17:00 土日祝除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://marumago.jp/?pid=183548736
オンラインショップ: https://marumago.jp/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>

内藤徳和(内藤醸造株式会社 代表取締役)
1976年山形県生まれ。東京農業大学短期大学部卒業後、東京、大阪にて10年の修業期間を経て2008年に内藤醸造株式会社へ入社。2015年に同社代表取締役社長に就任。

<文/垣内栄 MC/田中香花 画像協力/内藤醸造>

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