
三大和牛に数えられる米沢牛入り!地元で1日約2,000個売れるほくほくコロッケ
2025/04/04
訪れた土地の美味を食すのは旅の楽しみ。またおいしい名産品は旅の前や後にも、その土地の歴史や風土に興味を抱かせてくれます。そんな地元の逸品を集めたショップの中でも、今回編集長アッキーが気になったのは、米沢藩上杉氏の城下町として栄えた山形県米沢市にある「上杉城史苑」。運営する株式会社上杉コーポレーション代表取締役社長の遠藤勲氏に、ショップや米沢牛入りコロッケをはじめ人気の商品について取材陣がうかがいました。

株式会社上杉コーポレーション 代表取締役社長 遠藤勳氏
ー貴社は第3セクターとして始まったそうですね。
遠藤 米沢市の上杉神社近くの観光地再開発を目的に、1991年に設立、翌92年に米沢の味と技、心を伝えるスポットとして「上杉城史苑」がオープンしました。米沢市は上杉家の城下町として歴史のある町です。上杉謙信公をお祀りする上杉神社のそばで、お土産や飲食店をととのえ、地元を盛り上げていこうというのが設立のきっかけでした。
現在33年目で、以前は大型バスのツアーの方が多かったのですが、現在は近隣県からの個人旅行の方や、台湾を中心としたインバウンドの方が多いですね。
ー遠藤社長のご経歴は?
遠藤 山形県上山市出身で、結婚を機に米沢市に移りました。妻の父、つまり義父が会長を務め、上杉伯爵邸を運営する株式会社上杉観光開発株式会社に入社したんです。大学時代は東京でしたが、山形に戻る予定でしたので、卒業後は地元に根ざした別の企業に入社したのですが、担当したのは首都圏から山形にお客様を呼ぶという仕事。けっきょく東京で働いていました。上司からは「山形を売って来い」と言われ、山形のよいものを紹介しPRするという毎日でした。学生時代は思ってもみなかった観光の仕事に、その頃から携わることになりました。

米沢の旅の拠点となる「上杉城史苑」。レストラン、ショップ、周囲に観光スポットがある。

上杉文化エリアにある上杉伯爵邸は、風雅な庭園に囲まれた建築。国の登録有形文化財。
ーそして貴社でも観光のお仕事を。「上杉城史苑」のレストランでは地元のお料理がいただけるのですか?
遠藤 米沢というと米沢牛のイメージが強いので、手軽なものから豪華なものまで米沢牛を楽しめるように幅広くご用意しています。すき焼き、ステーキ、しゃぶしゃぶのほかにどんぶりもあります。また、他の地域は当主がけっこう代わっていましたが、米沢は上杉家が江戸時代からずっと治めていたところです。米沢では食文化が変わらず守られていて、郷土料理も根付いている。そういう郷土のメニューも出しています。
ーお土産ショップも商品がたくさんあって。
遠藤 何種類あるかわからないほどですが、置賜(おきたま)地方(山形県南部地域)では断トツの品揃えだと思っています。

ショップには、お菓子や伝統工芸品、米沢牛など、米沢を代表するお土産やギフトが勢ぞろい。
ーオンラインショップの開始はいつですか?
遠藤 私が入社する以前、2016年に始まっています。モール等での展開はなく、自社サイトでのショップだけです。私が入社した2020年はまだ売上が600万円くらいだったのですが、年々伸びて、今年は3倍ほどになっています。
ーご入社はコロナ禍の時。観光業界のご苦労が大きいなか、どのようなお気持ちで臨まれたのですか。
遠藤 高校、大学時代にスポーツ、ボクシングをしていたので、負けることが嫌いでしたから(笑)、前へ前へというふうに進んでいきました。コロナ禍の時はオンラインショップの存在は大きかったですね。自社の売上全体の一部ではありますが、その後実店舗じゃないところでもう一つの柱を作りたいということで、オンラインショップも広めようと力を入れてきました。
ー今回ご紹介いただくコロッケは、多い時は一日2,000個ほど売れているとか?
遠藤 「米沢牛入りコロッケ」は弊社のオリジナル商品で、20年ほど前から店頭で揚げたてを販売しています。観光の方は「米沢で米沢牛を食べてきたよ」っていう思い出は欲しいと思いますので、米沢牛をがっつりではなくても、ちょっと入っていて旅の思い出にしてもらえたらと、そんな商品です。

店頭で大人気の米沢牛入りコロッケ。家庭では冷凍を揚げて楽しめる。

旅先で気に入りリピートする人も。1セット6個入り。
ーじゃがいもは北海道産?
遠藤 米沢牛を北海道に送って、弊社のレシピに基づいて、契約している工場で作っています。
聞いているところでは、20年ほど前に開発した時に、ひき肉やじゃがいも、塩コショウなど素材を吟味して、試食も重ねて、最終的にAB2つの試作品に絞られたのですが、社長はA、従業員がBと意見が分かれて、結局従業員が選んだBを採用したそうです。それが売れたんです。
ーGI(地理的表示保護制度)にも登録され、国のお墨付きもある米沢牛の生産者はずっと変わらずに?
遠藤 米沢牛もじゃがいもも、ずっと変わらないですね。
ー揚げたてを食べておいしかったから、冷凍商品も買って帰ろうというお客様も?
遠藤 いらっしゃいますね。2016年からはオンラインショップでも販売していまして、全国の方にお求めいただいています。

ほくほくとしたじゃがいもの自然の味わいと、米沢牛の旨みが調和。
ボリュームがあるのに、おいしくてパクパク食べきれる。
ーおすすめのいただき方は?
遠藤 もともと味が付いているのでそのまま何もつけずに食べても十分おいしいですし、少しお肉の味を楽しんでから、ソースをかけて「味変」しながら食べていただいても。
ーSNSではその他の商品の情報も発信されていますね。
遠藤 旅行に行くと道の駅とかお土産ショップで買っておいしかったから、また行きたいなと調べる方が多いようなので、再び来ていただいたり、興味を持っていただいたりできるような形を作りたいなと思っています。まだ途中になっていますが、今後はほかにもお惣菜の冷凍販売を充実させて、店頭でもオンラインでも販売したいと思っています。観光でお越しになった方も、冷凍商品を買って帰って晩御飯に食べるということもできますし。
ーもう1点のおすすめはお菓子ですね。どんな商品ですか?
遠藤 米沢銘菓の「上杉五沾水(ごてんすい)」。厳選したくるみをたっぷりと使って、硬めのカステラのような生地にはさんでじっくり焼きあげた、甘いお菓子です。製造は地元にある「ナガオカ洋菓子店」。ひと口では食べられなくて、かじりながら食べるようなイメージですが、くるみと生地の食感がおもしろいんです。
上杉謙信公は出陣の際には軍神を祀って出陣の式を挙げ、毘沙門天への祈願が終わると、神前に供えた水を「五沾水(ごてんすい)」、神の慈しみの水としていただき心身を清めたそうです。その名にちなんで「上杉五沾水」と名付けたのです。地元の方のお土産や観光客にも人気でリピート率が高いです。

米沢銘菓「上杉五沾水」。たっぷり入ったくるみあんの香りと食感がクセに。

上品なおもてなしやギフトにぴったり。

上杉謙信公が神前に供えた「五沾水」の名にちなんだお菓子。写真は謙信公を祀る上杉神社。
ーお店はインバウンドのお客様が多いそうですが、今後の展望は?
遠藤 英語で接客をということは特に行っていなくて、ボディランゲージも用いながら日本人と変わらない接客をしていければと思います。山形から東京に戻る時に米沢はちょうど通り道にあたるので、日本の文化が根付く米沢のファンになる方を増やしていきたいですし、オンラインショップが大きくなると、米沢に関心を持つ方が増えていくと思います。オンラインの方を増やしながら、そこから実店舗に来てくださる方も誘導して、米沢を身近に感じてもらえたらと思います。
米沢を第二のふるさとと思ってもらえるような、米沢ファンを増やしていきたいという思いもあります。米沢の知名度を上げて、知らない方でも「米沢っていいとこらしいよ」というふうに増えていけば、人口減少時代でも、米沢が生き残っていく道ができるのではないかと思います。
ー米沢についてもっと知りたくなりました。本日は貴重なお話をありがとうございました。

「上杉城史苑オリジナル/米沢牛入りコロッケ6個入(冷凍)」
価格:¥1,520(税込)
店名:上杉城史苑
電話:0238-23-8482(9:00~17:00 土日・祝日・年末年始除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://uesugijoshien.com/item-detail/264261
オンラインショップ:https://uesugijoshien.com

「ナガオカ洋菓子店/上杉五沾水」(8個入り)
価格:¥1,850(税込)
店名:上杉城史苑
電話:0238-23-8482(9:00~17:00 土日・祝日・年末年始除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://uesugijoshien.com/item-detail/265544
オンラインショップ:https://uesugijoshien.com
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
遠藤勳(株式会社上杉コーポレーション 代表取締役社長)
1982年9月20日山形県上山市出身。明治大学卒業後株式会社ヤマコー入社。観光関連事業に携わった後、2011年上杉観光開発株式会社入社。2020年株式会社上杉コーポレーション代表取締役専務、2022年同社社長就任。米沢市観光振興委員会委員長、山形県観光審議会ほか委員。
<文/大喜多明子 MC/田中香花 画像協力/上杉コーポレーション>