大切な方への贈り物&自分へのご褒美に静岡銘茶「深むしするが・本山(ほんやま)するが 80g入×2缶【缶代サービスの特別セット】」

2025/04/17

今、日本の緑茶の輸出量が増えていることをご存知ですか? 日本食ブームや健康志向の高まりから、緑茶への海外からの注目度がアップ。そうした背景もあって、国内でも緑茶の良さ、おいしさが再認識されています。今回、編集長アッキーが気になったのは、茶どころ静岡の銘茶をお得に味わえる「深むしするが・本山(ほんやま)するが80g入×2缶【缶代サービスの特別セット】」。かわいいパッケージにも目を引かれます。こちらを製造・販売している有限会社塩谷欽一商店の塩谷将永代表取締役社長に、取材陣がお話を伺いました。

ー創業の経緯、沿革をお聞かせください。

塩谷 私の父である塩谷欽一(しおたによしかず)が60年ほど前に創業しました。父は焼津の生まれで漁師をしていたのですが、静岡市で製茶業を営んでいる店とご縁があり、住み込みで働きながらお茶に携わるように。その後、独立をして自分の店を持ちました。当初、お茶だけを扱っていたのですが、私が中学1年生だった頃から、かつおの削り節も取り扱うようになりました。しばらく個人事業としてやってきましたが、1982年に法人化し「有限会社塩谷欽一商店」となり、現在に至ります。私は、2代目です。

ーもともと、家業を継ごうと思われていたのですか?

塩谷 いえいえ。高校卒業後は上京して専門学校に通い、その後、公共工事や公園などの看板や機械メーカーのプレートなどを製造している会社で働いていました。ところが、私が20歳のとき、父から「うちを手伝ってくれないか」と言われました。当時、バブル景気が弾けた直後でしたが、まだまだ売上は落ちず、忙しくて人手が足りないからと。20歳で、まだ何もわかっていなかったので(笑)、じゃあ手伝うかといった感じで家に戻りました。多くの場合、茶業に携わる際にはお茶について勉強したり修行したりするのですが、僕の場合、家業が忙しくてそれどころではなく、父を手伝いながら仕事を覚え、お茶の知識も身につけていきました。

ー2015年に社長に就任されました。現在の事業内容について教えてください。

塩谷 自社工場で加工したお茶とかつお節の小売と卸、通信販売を行っています。お茶の加工といっても、ピンとこない方もいらっしゃるかもしれません。お茶は、茶畑農家さんが茶葉を育て、摘んで、それを蒸した後、擦ったり撚ったりします。それを乾燥させて水分を5%くらいまで落として「荒茶」の状態にします。ここまでが、お茶の1次加工です。

私どもはその「荒茶」を仕入れて、2次加工をします。具体的には、いくつかの茶葉をブレンドしたり、葉の大きさが均等になるように切り分けたりといった加工です。この2次加工を経て出来上がったものが、通常、一般のお客様が飲まれているお茶です。最近では、お客様からティーバッグのご要望も増えてきており、ティーバッグ製造の機械を導入し、他社からの加工依頼などにも対応しています。

かつお節に関しては、「手火山式焙乾法」という昔ながらの方法で1か月かけて丁寧に燻製・乾燥させて作られたかつお節を焼津から仕入れ、当店ならではの厚めの削り節にしたり、だし粉、だしパックなどに加工しています。こうして加工したお茶やかつお節を、販売店に卸したり通信販売をしたりしているほか、弊社の実店舗でも販売しています。

塩谷欽一商店は、本社とは別に店舗も構えている(静岡市葵区上足洗2-4-11 9:00〜17:00 日・祝休)

かつお節、お茶のほか佃煮やお菓子なども取り扱っている。

ー今回、ご紹介させていただく「深むしするが・本山(ほんやま)するが80g入×2缶【缶代サービスの特別セット】」は、どのようなお茶なのでしょう? 

塩谷 まず、「深むしするが」について。「深むし」というのは、茶葉の蒸し時間が長いお茶で、渋みが少なく旨みや甘みが感じられ、水色(淹れた時の色)は濃くてきれいな緑色をしています。弊社では、リーフの深むし茶を8種類ほど揃えていますが、「するが」はもっとも深むしらしく、贈答用茶では1番人気です。「本山茶」は、安倍川上流で栽培される静岡を代表するお茶です。味も香りも濃く、水色は黄みがかった緑色が特徴です。「本山茶」も6種類ほどあり、「するが」は本山茶ならではの味と香りを楽しんでいただけます。こちらも、贈答用として1番の売れ筋です。

「深むしするが・本山(ほんやま)するが80g入×2缶【缶代サービスの特別セット】」。
「いろいろなお茶を楽しんでいただきたい」と企画された煎茶と深むし茶のセットで、
こちらのほか「深むししずく・本山あさひ」「深むしさとやま・本山するが」のセットもある。

「深むしするが」は蒸す時間が長いため、茶葉が細かい。

「本山するが」の茶葉は細く撚られて、長め。封を開けたとたん、お茶の香りがふわっと立ち上がる。

左が「本山するが」、右が「深むしするが」。並べてみると、
たしかに本山するがは黄みがかった淡い緑色、深むしするがは濃い緑色をしている。

ーパッケージも、素敵ですね。

塩谷 若い世代の方たちにとっては、缶入りのお茶は珍しく感じられるかもしれませんが、昔はお茶といえば缶入り、というイメージが強かったんです。とくに贈答用となると、ちょっとしゃれた缶に入れて付加価値をつけたんです。当セットの缶の柄は5種類ご用意していますが、どの柄になるかは届いてからのお楽しみとさせていただいています。

ー「深むしするが」と「本山するが」、それぞれのお茶のおいしい淹れ方を教えてください。

塩谷 どちらも、1人分なら3g程度、2人分なら5〜6g程度の茶葉を急須に入れ、お湯を注いでください。この時、お湯の温度が高いとどうしても渋みが強く出てしまいます。ポットのお湯を人数分の湯呑みに注いで、湯呑みが手で持てるくらいの温度になったところを急須に注いでください。1分くらい抽出したところで、湯呑みに少しずつ注いでいただくとおいしく味わっていただけると思います。ただ、お茶は嗜好品ですので、渋めのお茶がお好きならお湯の温度を高めにする、濃いめのお茶がお好きなら抽出時間を長くするなど、自由に楽しんでいただけたらうれしいです。

ー気温が上がってくると、冷たいお茶もおいしく感じられます。こちらのお茶も冷たくしていただくことはできますか?

塩谷 淹れたお茶を冷やすというより、水出しをおすすめします。ボトルに茶葉を入れて水を注ぎ、冷蔵庫へ。1日くらい置くのがベストですが、夜のうちに冷蔵庫に入れれば、朝にはおいしく飲んでいただけると思います。

「深むしするが」10gに500mlの水を注いで一晩置いた、水出し茶。
色はクリア、苦みがなく甘みと旨みたっぷりのまろやかな味わい。

ーお話をうかがっていると、お茶をもっと自由に味わっていいんだな、と思えます。

塩谷 そう言っていただけると、うれしいです。みなさんに、お茶を少しでも飲みやすく、身近な存在に感じていただけるように加工するのが私の責任だと思っています。お茶の味を追求するのはもちろん、手軽に、しかもおいしく淹れられるようなティーバッグのお茶を作ったり、熱いお湯でも飲みやすいお茶を作ったり、1人でも多くの方にお茶を楽しんでいただけるような工夫をしています。その1つの例として、「深むし焙煎茶」があります。こちらは、お湯の温度をあまり気にせずに淹れられて、簡単においしく飲んでいただけるお茶です。価格もお手頃で、弊社の人気商品です。

手軽においしいお茶を味わいたい人は、まずこちらから。
「深むし焙煎茶」https://www.honkatsuo.co.jp/?pid=136219249  ※パッケージが変更となる場合あり。

強く火入れをしているため、香ばしい香りと甘みが特徴。すべてのお茶の旨味を味わえるよう、茎や粉も入っている。

ー最後に、今後の展望についてお聞かせください。

塩谷 1人でも多くおいしいお茶を味わっていただけるように、ティーバッグ関連の商品も、もう少し増やしていきたいですね。そのためには、通信販売ももっともっと充実させていかなければと思っています。通信販売については現在、自社のサイトのみで、大手の通販サイトでは販売していません。自社で販売したほうが、お客様により良い商品を適正な価格でお届けできると思っているんです。

ー社長の”お茶愛”がひしひしと伝わってきます。素敵なお話をありがとうございました。

「深むしするが・本山(ほんやま)するが 80g入×2缶【缶代サービスの特別セット】」
価格:¥1,728(税込)
店名:塩谷欽一商店
電話:054-245-6839
定休日:日・祝 インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://www.honkatsuo.co.jp/?pid=178379186
オンラインショップ:https://www.honkatsuo.co.jp

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>

塩谷将永(有限会社塩谷欽一商店 代表取締役社長)
1971年静岡生まれ。20歳の時に家業である有限会社塩谷欽一商店に入社。お茶と焼津産かつお削り節の製造・卸・小売・通信販売事業に携わり、2015年に代表取締役就任。急須で淹れる煎茶をメインに、手軽に入れられるティーバッグの需要にも対応。

<文・撮影/鈴木裕子 MC/田中香花 画像協力/塩谷欽一商店>

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