筋肉量を落とさず脂肪だけを燃焼
一生に一度だけの専門家のファスティング
薬剤師の家庭に生まれ、自身も薬剤師でありながら、薬に頼らず健康な身体を維持する「予防医学」を広めているサムライフの坂田武士さん。その活動の中で開発したファスティング用ドリンクとサプリメントについてお話をお聞きしました。
薬剤師の家庭に生まれ、自身も薬剤師でありながら、薬に頼らず健康な身体を維持する「予防医学」を広めているサムライフの坂田武士さん。その活動の中で開発したファスティング用ドリンクとサプリメントについてお話をお聞きしました。
―― ファスティング用ドリンクとサプリメントを開発するきっかけは何ですか。
坂田武士さん(以下、坂田さん):健康カウンセリングでいらっしゃるお客様から、酵素ドリンクのみで行う間違ったファスティングによる不調、弊害に対しての相談が急増しました。断食、ファスティング自体は健康法の1つなのですが、酵素ドリンクのみによるファスティングでは、必要な栄養素が不足してしまいます。そこで、ファスティング中も必要な栄養素をバランス良く摂取できるサプリメントを作ろうと思いました。
―― なぜ食事を酵素ドリンクに置き換えるファスティングに問題があるのでしょうか。
坂田さん:ファスティングは断食です。断食をすることで、消化器官が最大限休まるとともに、エネルギー代謝が活発になります。それにより、体脂肪が分解されエネルギーとして消費されやすくなることから、ファスティングはダイエットや健康法として注目されました。酵素ドリンクを飲みながら行うのが一般的です。しかし、普通の酵素ドリンクですと糖分が多く、タンパク質が不足します。体の95%はタンパク質と水分と脂肪で出来ています。そのタンパク質を摂取しなくなると肌荒れやホルモンの乱れ、筋肉量が下がるという弊害が起きます。
また、糖分が多いと血糖値の上がり下がりが激しくなります。過度な糖分のみを摂取して血糖値が急上昇すると、インスリンが分泌されて血糖値が急激に下がります。これによって空腹を感じ、イライラしてしまうのです。ですが、「ファスティング用ドリンクとサプリメント」は血糖値の変動を穏やかにするので空腹感がないのです。これが弊社のファスティング用ドリンクとサプリメントを使ったプログラムで脂肪のみの減量に成功した人の割合が98%にものぼる理由の1つです。皆さん最初は信じられないという方が多いのですが、体験してみないと私が言っている意味が実感としてわかりづらいかもしれません。
―― 貴社のファスティング関連商品の特徴は何でしょうか。
坂田さん:脂肪量、筋肉量から総合的に判断することにあります。体重を落とすだけならば、簡単です。サラダだけを食べるとか、食べる量を減らせば体重は落ちます。しかし、同時に筋肉量が減り、新陳代謝が下がって、太りやすくなります。
弊社のサプリメントを使ったファスティングでは、筋肉を落とさずに脂肪だけを落とすことが出来ます。18歳の女の子の例では、体重の減った量は1キロ弱ですが、脂肪が1.9キロ減って、筋肉は0.9キロ増えています。脂肪と筋肉では同じ重さでも体積が脂肪の方が大きいので、体重が数字上そんなに減っていないと感じても、見た目が大きく変わりますよ。
―― なぜ、脂肪を落として筋肉を増やすことができるのでしょうか。
坂田さん:弊社独自のサプリメントの配分です。例えば、代謝を良くし、糖や脂肪を燃やすための要素として、補酵素のビタミンB群を8種類、L‐カルニチンが250mgとαリポ酸が100mg、コエンザイムQ10が30mg入っています。このバランスが代謝をサポートし脂肪を燃焼しやすくしてくれます。また、酸素を運んで有酸素運動の効率を上げる鉄、太りにくく免疫力を高めるために腸内環境を整える乳酸菌やオリゴ糖、食物繊維なども入っています。
―― 貴社の商品ですと断食期間の食事の置き換えは、プロテインと豆乳とあまさけを合わせたシェイクとありますが、皆さんからの反応はいかがですか。
坂田さん:弊社のプロテインは好評なんですよ。セットのプレバイオファイバーを入れることで食物繊維が加わって満腹感があり血糖上昇も防げますし、ドラゴンフルーツフレーバーなので爽やかな酸味がおいしいと仰ってくださいます。一般に売られているプロテインは味を調えるために人口甘味料やタンパク質と同じくらいの糖分が入っている場合もあるのですが、弊社のプロテインは、米麹だけで作ったあまさけの糖分を入れて調節します。体に吸収されやすいホエイプロテインを使用して、大豆100%の無調整豆乳で混ぜます。ですから、効率良く必要なタンパク質を補給でき、ファスティングによるダイエットが成功しやすいのです。
―― 貴社は一生に一度のファスティングを推奨していますが、なぜ1回のファスティングにこだわるのですか。
坂田さん:普通のビジネスモデルであれば、繰り返し使ってもらった方が良いのでしょうが、私は太ったらまたやれば良いやと思ってほしくないのです。方針としても、短期間ではなく、長期的に太りにくいライフスタイルを習慣化していくということを推奨しているので、ファスティングをきっかけに食習慣や生活習慣改善に繋がればと思います。
―― ファスティングを実施した後に気をつけるべきことは何でしょうか。
坂田さん:皆さんに提案している事は、体に悪いことを1つ止めて、体に良いことを1つ増やしてくださいということです。例えば、甘いものが好きで、1日1個アイスを食べるとして、その生活を30日続けると、それだけで脂肪1キロ分のカロリーがあります。でも、1日1個のアイスを我慢して、その分、代謝を上げるビタミンB群のサプリメントだけを摂取し体に良いこととして1つ増やせば、体重は減ります。1カ月その生活が続けば、またもう1つ体に悪いことをやめて、体に良いことを増やす、そうやって太りにくいライフスタイルに変えていくのです。その最初として、ファスティングでの成功体験があると強いですよ。
―― ところで、薬剤師というご経歴をお持ちで、どうして薬をつかわない予防医学にシフトしたのですか。
坂田さん:私は親兄弟全員薬剤師の一家で育ちました。小さな村に1件だけある薬局だったので、薬の処方だけではなく住人の健康相談もしていました。両親が人の役に立つ様子を傍で見て来て、自分も人の役に立ちたいと薬剤師を志すようになりました。念願叶って薬剤師になり、最初は大手の製薬会社に入社しましたが、そこでは人の役に立っているという感覚はありませんでした。薬を使う患者さんの顔は見えず、インフルエンザや花粉の時期に患者様が増えることで、自分の頑張り以外の要素で営業成績が上がる。一生できる仕事ではないと思いました。
―― その次はどのようなお仕事をされていたのですか。
坂田さん:次に特別養護老人ホームを建設し、施設長として運営していました。介護は人の役に立つ仕事だと思ったんです。ですが、何人ものお年寄りを看取って、もっと早く出会って助言出来ていれば、彼らは寝たきりの老後を送ることがなかったのではないかと思いました。現在の日本では、老衰の死亡率は16人に1人だけで、後は病気がほとんどです。誰もが最後まで健康に生きられる社会にしたいと思い、予防医学のプロフェッショナルを目指しました。
―― 今はどんな活動を?
坂田さん:予防医学のセミナーや商品開発・販売のほか、予防医学士を育成するスクールも開講しています。スポーツトレーナーやエステティシャンなど健康や美に関わる人は、最終的に「食事・栄養指導」をしなければいけないという課題に行き着きます。そのような方が、実践的な栄養学を学ぶために受講されることが多いですね。もちろん自分やご家族の健康のためにと受講される一般の方もいらっしゃいます。
―― 今後どのような活動を展開していく予定ですか。
坂田さん:同じ志の人を増やしていきたいと思っています。同じ思いの人が増えれば、影響度もそれだけ高まります。皆さん病気になったら病院に行きますが、その前に病気を予防するために行くような場所、「健康院」と呼んでいるのですが、そんな総合予防医学サービスを受けられる場所を東京に作りたいと思っています。また、クリニックと手を組んでいく必要があると考えています。都内3箇所のクリニックでファスティング・栄養外来を実施していますが、予防医学に関心のある地方のクリニックとの協力も進めています。
小林メディカルクリニック東京(http://www.kobayashimed.com/)の『健美腸FINE SWEETS』
腸内環境改善のアドバイスをしてきた小林先生が考案したグルテンフリーのスイーツです。通販をしていないのが残念ですが、小林先生のクリニックで販売しているので、ぜひ試してみてください。
坂田 武士さん
1974年生まれ。新潟県出身。
昭和大学薬学部薬学科を卒業後、国家資格薬剤師免許を取得。
その後、大手製薬会社に勤務。
2002年より特別養護老人ホームの施設長を務め、2009年株式会社サムライフ設立。
株式会社サムライフ
http://somelife.co.jp/
薬がいらない世の中を目指し、オーダーメイドカウンセリングや予防医学を中心とした各種健康・美容関連セミナー、サプリメント・スキンケア商品の販売を行う。